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板挟み上等!? PR会社が知らない「PR会社が輝く瞬間」

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doberman

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PR会社に勤める現役バリバリのPRパーソン。クライアントのため、メディアのため、日々現場を駆け回っている。時々熱く吠えることもある。
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PR会社が輝く瞬間とは、どんなときだろうか?

「大きなパブリシティを獲得したとき」
「誰もが頷くビックアイデアを披露したとき」
「多くのメディアでゴッタ返している現場を難なく捌いているとき」

PRパーソンなら誰しもが大きな達成感に包まれるだろう。
しかし、それだけではない!!

「クライアントとメディアの板挟みにあっているとき」もPR会社が輝ける瞬間なのだ。

という筆者もPR会社の人間だ。「クライアントとメディアの板挟み」は幾度も経験があるし、嫌な思いも沢山してきた。みんなも、一度くらい経験があるだろう。

PR会社における板挟みとは?

メディアが担当クライアントのサービスを記事してくれたり、紹介をしてくれたとしよう。
当然PR会社の人間は「どやっ」と報告するし、クライアントも大変喜んでくれるだろう…と思いきや、はい、出ました。「この記事ちょっと違うかなぁ。」の一言。

■ ありがちな「ちょっと違うかなぁ。」の理由
・本来訴求したかったポイントが紹介されていない。
・注目された/面白いと思われたポイントが違う。
・メディアが撮影した写真が、ブランドイメージとあわない。
・競合他社の商品と同格以下で扱われてしまう。

まぁ気持ちもわかるが、そこはPR会社。「メディアには編集権がありましてぇ…。」なんてことを言ってPR会社も闘うわけだが、「それじゃ仕事をお願いしている意味がないじゃないですかー」とディスられてしまうのがオチ。

一方メディアに記事内容の変更や写真の差し替えをやんわりとお願いすると、当然のように「それじゃ企画の趣旨に合わない。」「読者にとって面白くない」と嫌味を言われる始末。

このようにしてクライアントとメディアの間をいったりきたり。最後はなんとか落としどころを見つけるものの、そのやり取り自体、あんまり関係性としては美しくないし、とても気まずい状況になったりする。

「だったら最初から自分で直接やり取りしてくれ!間挟んでるだけ時間の無駄だろ!」とも言いたくなるわけだが、そこは代理店。死んでも言えない。

これがPR会社における“板挟み”現象である。

なぜ“板挟み”がPR会社の輝ける瞬間なのか

かつて筆者が就活性向けのWEBメディアで取材をされた時のこと。メディアから送られてきた原稿を見て筆者は愕然とした。「言いたかったことが全然伝わってないし、写真がすごい下手でブサイクに見える。」のである。

もちろんこちらにも不備があった(そもそもブサイクだった)可能性も大いにあるが、いくらなんでもこれは…。でも自分から「僕こういうことを言いたかったんですよね。」「写真こっちのほうがカッコイイから替えてください。」とは言いづらいなぁ。と困っていた。

そこで取材の窓口をしてくれていた人事部に、「こういう事情なんだけど、メディアが嫌な気分にならないように(僕に嫌な印象もたないように)、上手いこと説明しておくれ。」とお願いをして記事内容と写真の修正変更を快諾してもらい、ことなきを得た。「怒ってなかった?どのようにお願いしたの?」と聞いても、「何も問題ありませんでした。」と、いぶし銀な人事部は多くを語らない。その時筆者はかつてないほど人事部に感謝したのである。

筆者は思った。「クライアントはいつもこんな気持ちだったのではないか」

今回のケースに当てはめるとこうである。
『筆者⇒クライアント』『人事部⇒PR会社』

間に入ってもらうと気持ちが楽になる。なんか知らないけど上手いことやってくれている。
これは十分すぎるほどのサービス提供ではないか。

PR会社は“板挟み”で輝けるのか、メディアに聞いてみた

上記の体験談を、仲の良いメディアに話したらこんな有難い答えが返ってきた。

「メディアがPR会社に感謝するときは大きく2つ。良い情報をまとめて持ってきてくれた時か、板挟みになってくれた時。いくらメディアでも企業の広報担当には直接言いづらいことってたくさんあるし、それでコミュニケーションミスが生まれることも多々ある。PR会社になら好き勝手言えるし、クライアントとメディア双方が満足するように頑張ってくれるのもわかってるから、間に入ってくれるとすごい助かるよ。」

筆者は泣きたくなるほど嬉しかった。
そう、いままでの“板挟み”は時間の無駄などではなかったのだ。

是非皆さんも、クライアントとメディアの気持ちを理解した最高の“板挟み”サービスを提供して、PRパーソンとして輝いてみてはいかがだろうか?

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