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ストーリー作りを考える、PR Tableのイベントで感じたこと(寄稿:ASCII.jp 大谷イビサ氏)

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大堀航

大堀航

PR Table 代表取締役社長。大手PR会社を経て、オンライン英会話サービスを提供する会社でPR・マーケティングを担当。2014年12月に(株)PR Tableを創業。
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※本記事はASCII.jp 大谷イビサ氏による寄稿記事です。

ASCII.jpのオオタニです。PR Table主催のイベントに6月・7月と立て続けに登壇させていただきました。ここでは2つのイベントに参加した立場からイベントの感想をまとめてみたいと思います。

ストーリー作りにおける壁

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下北沢で行なわれた6月のイベントではPR Tableの大堀さん、GQ JAPANの冨田さんと2時間に渡り、メディアの舞台裏や取材に結びつくネタ作りについて語らせていただきました。おおむねオオタニが記者としての記事の作り方やWebメディアのビジネス構造、冨田さんがメディアとしてのリテラシーやバイラルメディアとの差別化について語ったのですが、同じメディアでありながら、こうも目の付け所が違うのかと話している側としてもさまざまな気づきがありました。ネイティブ広告や記事チェックのポリシーなど冨田さんとずいぶん考え方が違うこともあり、学ぶべきところも多かったです。

いくつかの気づきもありました。6月のイベントでオオタニは、「社内事情がわかっている広報という立場であれば、社員と積極的にコミュニケーションをとってストーリーを作ればいいんです」と話しました。そのときに冨田さんはこうコメントしたんです。

「たぶん大谷さんは気持ちが強い人だから、そういうふうにすればいいんじゃないかと思います。でも、(ほかの方が)いざ会社でコミュニケーションを取ろうと思った時に、最初の1歩を踏み出すのは、僕は相当しんどいと思います」

なるほどなと思いました。今でこそオオタニも20年近い経験を持って、見ず知らずの人にでも取材する力はあります。しかし、実績のない人がイチからやるのは確かに難しい。実際、6月のイベントの打ち上げでも、社内の壁の話が出て、まして外部のPR会社はそういったストーリー作りに関われないという意見もありました。

現場で役立つ実践的なストーリー作り

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こうした流れを受けた7月のイベントは6月の内容を受け、より現場で役立つストーリー作りをワークショップ形式で実践してみることにしました。いざストーリー作りといっても記者の立場で場数を踏んでいるオオタニと、社内広報・PR会社の方々ではやはり立場が違います。そこで、なるべくみなさんの立場に寄り添って実践的なストーリー作りのノウハウを話させていただきました。

こういうワークショップ形式の講師をやるのは初めてです。もちろん、プレゼンもイチから作成。果たして役に立つのだろうかと思いながら、ストーリーの構成や文章の書き方、読者に対する価値の作り方など、2週間あまりネタを集め続けました。現場では実際に参加者に取材し、ペアを組んで他社のストーリー作りにもチャレンジしました。すごく面白い試みだったと思います。

結果として、アンケートでは大変満足という回答を多くいただき、みなさんの仕事に役立つものができたようです。なにしろホッとしています。

なぜそんなにワークショップの内容がササったのか? 参加者の方々と話してみると、まずストーリーについて記者からコメントをもらう機会がないということがありました。確かに広報やPRの人がメディアの記者と企画のダメ出しできるような関係を構築するのはとても難しいことです。記者は忙しく、しかもいろんな取材先とやりとりがあります。そういう点で貴重な機会だったのではないかと思います。まあ、ほかの記者もどんどんこうした機会を持って、いいネタをつかむとよいのではと思いますが…。

もう1つ驚いたのは、広報・PRの人たちが思いのほか文筆業だったという点です。

プレゼンの後半は、実践的な取材の仕方、記事の書き方、それこそ日本語の表現まで話を膨らませたのですが、これがけっこう響いたようで、打ち上げの際は取材の詳細やタイトルの付け方についてけっこう質問責めにあってしまいました(ありがとうございます)。派手なイメージのある広報・PRの仕事ですが、けっこう地味な努力と根性が必要だというのは大きな発見でした。

ということで、ありがたいことに2回目の話もいただいております。次回以降もやる機会があれば、前回のフィードバックを活かし、もっと驚くような内容でいきたいと思います。ご期待ください!

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