posted by

PR会社に求められるのは「現場のリアリティ」

pr_agency_reality
The following two tabs change content below.
doberman

doberman

PR会社に勤める現役バリバリのPRパーソン。クライアントのため、メディアのため、日々現場を駆け回っている。時々熱く吠えることもある。
Pocket

多くのPRパーソンがそう思っているのではないか?

筆者も広告代理店のPR部門で働いていた時に、強くそう思ったものだ。PR会社で働いている今は、逆にそこを求められているのを強く感じている。

※参考記事:
知ってた?広告代理店にもPR専門部隊がいる件について

広告代理店PR部門の人のほとんどは、広報・PRの知識やリテラシーがあっても、実際現場がどうなっているか知らないわけである。「広報・PRは上位概念だー!!!」と張り切って企画とかプランニングしても、それが絵空事になるのが怖くてしようがない。

広告代理店PR部門が現場を知ることができない理由

まずはそもそも、メディアとのコンタクト数が少ないからである。PR会社のように初めてコンタクトを取るメディアに電話をかけて「私、●●という商材のPRを行っております、××ピーアールのdobermanと申します。お忙しいところスミマセン。実はですね‥」なんて電話プロモートしたりとか、取材現場で予期せぬトラブルがあってメディアからめちゃくちゃ怒られるとか、あんまりしていないのである。(研修の時はあったりするけど、ある程度の年次になるとしなくなることがほとんど。)

メディアの人だってサラリーマン。相手の会社のこと悪く言うのも気が引けるし、広告出稿も欲しかったりもするから、事業会社の広報とか広告代理店には少し遠慮して、「こんな商品・ブランド、まるで興味ないっすわwww」とか「この企画つまんねぇ~。ウ●コだなwww」とか正直に言ってくれなかったりする。つまり“とりあえず大人対応”しちゃうことが多いわけね。でもPR会社に対しては、会社同士のお金のやり取りが全然ないから、気軽にキツイ意見や記者個人の都合・趣味なども含め、言いたい放題ぶっちゃけ話をしてくれる。実はこれこそが「現場のリアリティ」の宝物庫なのだ。

だからPR会社に「この企画でメディアは記事書いてくれますかね?」とか「どんな企画がウケるんですかね?」とかメディアヒアリングをお願いするのだ。筆者もよくPR会社の人にそれをお願いして助けられた。「現場のリアリティ」がないと、本当に良い企画やプランは完成しないからだ。

PR会社が勘違いしてはいけないこと

PR会社が勘違いしてはいけないのは、求められてる「現場のリアリティ」の意味合いだ。

PR会社が思う現場のリアリティ:「こんな企画じゃメディアは興味を持ってくれませぇーん!」「こういう条件が揃わないとメディアは記事を書いてくれませぇーん!」

こうなる→「うるせぇぇぇぇぇ!!!!んなこたぁとっくの昔に知ってるんだよぉぉぉ!」

アドバイスを求められているのは、

「●●新聞の××さんは、こういう企画が好きだから、こんな風にすれば話を聞いてくれるかもしれません。」とか、
「●●って番組の▲▲ってコーナーは、意外と情報が枯渇してるから狙い目だけど、2週間前に企画会議があるから、それまでに一回企画を形にしましょう!」とか、
「この商品の展示の仕方だと、●●ってメディアの特性上、~な理由で意図した露出にならないかもしれません。こういう置き方してもっと良い露出狙いましょう!」とか、

その道のプロじゃなきゃ知りえない知見やスキルなのだ。

「PR会社だって、広告代理店PR部門なんかよりもずっとPR発想のプランニングできるんですぅ。」と言うのも大いに結構だし、是非とも頑張ってほしいのだが、その前に頑張ること沢山あるぞ!!

あと広告代理店PR部門の人たちにも、もう少し「現場のリアリティ」を勉強してほしい。PR会社が頑張ってる細かいテクニックとか全く興味ないかもしれなけど、この細かいテクニックやこだわりの中に「現場のリアリティ」が詰まってたりするんだぞ!!

最後に

「自分は事業会社の広報だから」とか「広告代理店PR部門だから」とか「PR会社だから」とかは、もう関係ない。あくまで「PRパーソン個人」としてPRの知見・スキルを沢山持っている奴が、生き残っていける時代だと筆者は思っている。

PR会社の人たちは、せっかく「現場のリアリティ」に一番近いところにいるのだから、会社のコトとか業界のルールを無視して、思いつくことなんでも頑張ってみて、「PRパーソン個人」としてのレベルアップに励んでみてはいかがだろうか?

Pocket