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取材(インタビュー)のときに心がけていること

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菅原弘暁

菅原弘暁

PR Table 取締役/編集長。大手PR会社を経て、共創プラットフォームを運営する会社でさまざまな業務に従事ながらPR・ブランディングを兼務。現在も多くのベンチャー・スタートアップ企業のPR活動を支援している。
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媒体の特性によって大きく変わるとは思いますが、PR Table(※)が取材をするときに、自分自身が心がけていることをまとめました。

ちなみにPR Table(※)は、第三者の目線で記事を書く「メディア」ではありません。なのでそのあり方は大きく異なる可能性があります。ただ、メディアの方々と共通していると思われるのは、「取材の質は、記事の質に大きく影響する」ということ。

取材が失敗すると、記事執筆の段階ではリカバリーが効きません。だからPR Table(※)では、取材(インタビュー)を任せるライターは厳選しています(2017年1月現在、登録しているライターのうち、すべてを任せられる人は、全体の5%程度です)。

ルールというわけではないですが、取材対象者の方に「伝えたいことを、引き出してくれて助かった!」と言っていただけることが多いので、ライターのみなさま、そして社内インタビューを行う広報/人事担当者の皆様に、ご参照いただければ幸いです。

※ ストーリーテリングサービス「PR Table」と、当ブログ「PR Table Labo」は別物です。それをご承知おきの上、読み進めていただければ幸いです。

取材(インタビュー)が始まる前に心がけていること

取材の目的を把握する。ちゃんと取材対象者について勉強する。「お金」や「時間」をもらっていることにプレッシャーを感じ、敬意を払う。それだけ。だけどこれが一番大事。

それをしておかないと相手と“対等”にはなれないから。取材中だけでも“対等”な関係になれないと、社会にとって価値のあるアウトプットを生み出せるはずもない。

取材(インタビュー)が始まってから心がけていること

時間が限られている中で、ちゃんとパフォーマンスを発揮するために。

1)取材開始時のアイスブレイク
なんでも良いから、相手をクスっと笑わせる。まずは「場」をつくる。

2)相手のペースは大事。でも自分のペースはもっと大事
相手のペースに合わせつつ、最後は自分のペースに引き込まなきゃいけない。それができないと、「喋りすぎる人だと時間が足りない」、「喋らない人だとエピソードに不足がある」といったことが起こりうる。だからどのみち、こっちがペースを握るのが吉。

3)相手の適正にあわせて取材中に自分の姿勢を変える
「こういう人はこういうやり方」なんていう確立したメソッドはないと思っている。会話していく中で軌道修正するしかない。

4)質問をするのではなく会話をする
これに尽きる。60分以上(※PR Tableの場合)の会話を楽しむ。そして楽しんでもらう。

5)なるべく顔や声の表情を使う
反応があった方が取材対象者は嬉しい。だから自分の顔や声で反応する。完成した記事だけではなく、取材中のアウトプットも大事。

6)取材という名のエンターテイメント
3.4を総じていうと、こういうこと。取材対象者や同席している人を、楽しませてなんぼ。

7)想定質問はたんなるジャブ
想定質問に答えられるような、“想定回答”を聞きたいわけではない。それは、だいたい記事では使えない。相手のストレートを引き出すまで、四方八方からジャブを打ち続ける。

8)カウンター放つときは相手の懐にグッとふみこむ
相手がストレートを打ってきたとき(良いコメント拾えたとき)、「それはなぜか?」「そう思うようになった背景は?」「さっきと矛盾してるのでは?」などとカウンターを放つ。そのためには、相手の懐にグッと踏み込まないといけない。

9)どのタイミングで一番聞きたいことを聞くかが大事
相手がアウトボクシングしてるのに、いきなりストレート放っても躱されるだけ。ちゃんとパンチ(会話)の応酬をして、最高のタイミングを常に探る。

10)ほかの人の話の引用はOK。でも相手に合わせて引用パターンは変える
悲しいかな、企業には「格」というものがある。比較してよいことと、してはいけないことがある(自分にそのつもりがなくても、相手はそう受け取る可能性がある)。

11)自分は壁。やたら喋る壁
答えは取材相手の中にある。とにかく「壁」となり、相手が伝えたいことを伝えられるまで、滅多打ちにされる。でも自分も喋らないと引き出せない。だから「喋る壁」になる。

12)第三者の意見、外部の意見が求められても、それは「あなた独自の考え」ではない
そのつもりで意見をする。自分の考えに社会的価値があると自信があるならば、「朝生」で田原総一郎さんの後任を務めればいい。少なくとも僕自身の「考え」にその価値はない。

13)疑問に思ったら「なぜ?」と聞けばいい
聞かない方が失礼。わかったつもりになってはいけない。「取材」という仕事をしっかりと完遂する。でも聞き方には気をつける。「解釈が間違ってたらすみません〜」と付け加えればいい。

14)時系列と因果関係、ファクトは正しく把握する
それを把握せずに、世の中に「文字情報」を発信することは許されない。

15)最後は、必ず内容をまとめる
どういう話を聞けたか、だからどんな記事(アウトプット)にするつもりなのか、それをまとめて、その場で伝える。自信がないなら「間違っていたら指摘してください」とその場で協力を仰げばいい。繰り返しになるが、取材中のアウトプットも大事。

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