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動画メディア界のサードウェーブ「Spotwright」のイケてる世界感の作り方とは?

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大堀航

大堀航

PR Table 代表取締役社長。大手PR会社を経て、オンライン英会話サービスを提供する会社でPR・マーケティングを担当。2014年12月に(株)PR Tableを創業。
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今、超注目されている動画市場。LINEの元代表森川氏も女性向け動画メディア「C Channel」を立ち上げるなど、動画メディア業界はテレビ、YouTube・ニコ動などに続く第三の波がきていますね。今回は、広報界隈でも噂になってきているイケてる動画メディア「Spotwright」CEOの明石岳人さんにインタビューしてきました!

Spotwrightとは?
スマートフォンでカジュアルに楽しめるオリジナルコンテンツを配信する動画メディア。多くのコンテンツで音声と字幕を組み合わせた英日二カ国語放送を実施するなど、ポストスマートフォン時代のテレビ局を目指している。
https://www.spotwright.com/

大学時代から映像制作が大好きだった

-Spotwrightを設立した経緯は?

spotwright_akashi_2LTEの普及によりモバイルでのインターネット環境が高速化してきていることを受けて、動画の視聴時間がどんどん伸びています。また撮影機材が日々進化していることにより、製作、視聴の両方で映像の高画質化も進んでいます。これを受けて、アメリカでは最初からYouTubeなどのインターネット動画プラットフォームを主戦場としたプロフェッショナルな映像コンテンツ企業が出てきはじめました。

今日本でブームになっているYouTuberみたいな個人の動画タレントは何年も前からいたのですが、ちゃんとしたプロの製作スタッフをたくさん雇って映像をコンスタントに作り出す企業が出て来たのはここ2-3年です。テレビに負けないクオリティのオリジナル映像コンテンツが出て来てはじめて、TVCMの広告費がインターネットに流れ込み始めています。同じ流れが日本にも確実に来るな、と感じ、2013年の末から準備をしてきました。

僕は社会人になってからはIT業界に身を置いて来たのですが、もともと大学時代は映像サークルで代表を務めていて、いつか映像を仕事にしたいという気はずっと持っていました。2014年の6月、ついにその時が来たと判断しSpotwrightを立ち上げました。今では地上波テレビの製作などで豊富な経験をもつスタッフや、元Google社員だった営業などがどんどんジョインしてきてくれています。

Spotwrightの強みは独自取材、オリジナルコンテンツ

-コンテンツの内容や配信について教えてください。

今注力しているプロジェクトは、ニュース動画なのですが、原宿・渋谷界隈の若者カルチャーを主軸に発信しています。配信先は、AntennaさんやFashionsnap.comさんと提携して配信していて、現在、Antennaさんに最も動画コンテンツを提供しているのはうちですね。今後もこうした配信先を増やしていく方針です。

僕たちの強みは、自分たちで動画を作って権利も自分たちで持っていることです。テレビだと、出演者さんやテレビ局などが絡んでくるので、権利関係がわずらわしく、1つの映像を様々なメディアに流すことはできないのですが、弊社は意向次第で様々なメディアに配信してもらうことが可能なんです。そうした強みを活かして、今後はSpotwright独占取材を増やしていき、さらに多くの独自のコンテンツを配信していきたいと思っています。

-なぜ原宿や渋谷のカルチャーに着目した動画なのでしょうか?

映像を制作して配信するうえで、若い人に影響を与えたいと思ったからですね。東京に出てくる若者ってなにかしらの刺激を受けて出てくるじゃないですか。例えばファッション雑誌で最新のショーに刺激を受けて、ファッションデザインの仕事に就こう、とか。

僕自身、そうした刺激を雑誌から受けているんですが、雑誌が売れなくなってきた今の時代、当時の僕みたいな地方の若者がカルチャーに刺激を受ける媒体ってないんじゃないのかな、と思ったんですね。メディアをやるからにはそうした刺激やモチベーションをたくさんの人に与えたいと思って。なので、一番若者に刺さりそうなカルチャーを取り上げることにしたんです。

あと、オフィスの場所が渋谷だから、というのもありますね。取材・撮影は基本的にオフィス界隈の渋谷原宿で行っています。若者が興味のあるトレンドニュースの大半はこのあたりのエリアで起こっていますし。

-外国人をレポーターに起用されている理由は?

海外の方をレポーターとして採用しているのは、各国の人が様々な視点で切り取った日本の良さを意識しているからですね。あと、僕がMTVが好き、というのもあってMTV感を出そうと思っているというのもあります(笑)

取材・編集・配信を爆速で行う体制

-取材から配信までに要する時間はどのくらいでしょうか?

spotwright_akashi_3撮影したその日のうちにアップするようにしています。1日1〜2本程度の動画を公開していますね。テキストではなく、動画でそれをやるって結構狂気なことだと思っています(笑) 以前は5分ほどあるインタビュー動画を1カ月かけて編集して、満を持して配信していたのですが全く視聴されなくて・・・。スマホネイティブな動画じゃなかったんですね。

それで、 ネットで動画メディアをやるのに、編集から撮影まで一ヶ月かけて作っていたらダメなんだなって思いましたね。それ以降、1日で制作できるように体制を構築し、ポップな路線の動画ニュースを配信するようにしたら、かなり見てもらえるようになりました。

現在は、午前中に撮影したものが午後には配信できる体制ができあがっています。急いでいるといは1時間で仕上げる時もあります(笑) 地上波も含め、生放送の動画をのぞくと、映像業界で一番早く撮影・編集・配信を行うことができると自負しています。

見ている人に寄り添って、気持ちを豊かにする動画を作りたい

-動画を配信するうえで、特に意識していることなどはありますか

闇雲にヒットを狙う動画を作らない、ということです。Spotwrightの世界観に共感するファンに、メーカーやブランドのメッセージを伝えることを一番大切に思っていて、100万再生の一本を狙うよりかは、安定して5万再生を維持できる動画をいくつも配信していけるよう心がけています。見ている人の生活に寄り添って、気持ちを豊かにしていく動画を作ることが、結果的に経済を回していくと思うんです。

-最近、動画を軸にしたスタートアップは増えていますよね。Spotwrightさんは現在の映像業界を踏まえたうえで、どういった思いを持っているのですか?

映像を仕事にしたい人の新しい可能性になっていける仕組みを作れるようになりたいですね。いまの映像業界はテレビ局が頂点にあって、その下に制作会社があってと、とても図式化された社会なんですよね。反面、今映像の歴史の中で一番映像が見られている時代なんですよ。

いままでは映像はテレビしか放映する媒体がなかったのだけれど、いまではインターネット上にバイラルメディアやキュレーションメディアといった形で、動画コンテンツに接する機会がとても多くなっていて、いまの子どもたちは生まれたときからタブレットやスマホで動画を見ているんですよね。

10年後、影響の大きいメディアになっているのは間違いなくテレビよりもネットで、そのなかで映像の需要は確実に高まっている。なのに、業界自体はとても旧時代的で。そういった構造を変えたいと思っていたり、映像を通してグローバルな活動をしたいと思っている人が入ってきやすい会社にしたいと思っています。

-最後に、動画活用を検討しているPRパーソンに一言お願いします!

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PRの施策といった側面でも今後、動画は活きてくると思います。テキストは拡散や転載をされていくうちに、文脈がかわることがあると思うのですが、動画は拡散されても伝えたいメッセージは変わらないんですよね。動画が編集されない限りは(笑)

映像にクレジットを入れておけば、拡散されるほどたくさんの方の目に触れますし、会社のメッセージを伝える施策としてはとても効果があると思います。スマートフォンとの親和性も高いですし、テキストやプレスリリースだけではなく、今後動画でのコミュニケーションはとても有効だと思っています。

実際に、企業から弊社への制作依頼や相談なども増えてきていますし、これからのPRパーソンには動画活用を強く意識していくことが求められるのでは、と思いますね。

LP

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