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PRパーソンは”裏方”を卒業し、自分をさらけ出せ!/イケダハヤト氏

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高橋ちさ

高橋ちさ

神奈川県出身。ラジオ局お手伝い⇒広告代理店(横浜駅スタジオDJ)を経て、現在は都内PR会社でIT企業、コンサル会社など、BtoB企業の広報を全力でバックアップ中。セミナー勉強会、飲み会の企画立てるの大好き。何かあればご相談下さい。
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イケダハヤト氏 プロフィール
プロブロガー。早稲田大学政治経済学部卒業。2009年に半導体メーカーへ就職し、1年ほどで退社。その後ITベンチャーに転職し、ソーシャルメディア活用についてのコンサルティング事業に携わる。2014年6月高知県移住。
ブログ:まだ東京で消耗してるの?

東京から高知へ

-今年、東京から高知県にお引越しされて、かなり話題になりましたね。東京にいたころと、お仕事をする上で、何か変わりましたか?

情報の感度が変わりましたねぇ。以前はテクノロジーの最新動向などを記事にすることが多かったのですが、最近はもう少しローカルの課題が増えました。たとえば少子高齢化、新エネルギー、限界集落、といったキーワードに関心を持つようになりました。

-PR Tableの中でも、地方での広報・PRに関するコラムを掲載しています。その中で、担当者のスキルだけではなく、特に経営者の広報に対する意識の問題が大きいという意見がありますが、イケダさんご自身、東京近郊と地方の広報・PRにおける違いは感じますか?

まだ地方に入って日が浅いのですが、地方企業は、やはりどうしても東京のメディアとのつながりが薄い印象がありますね。もちろん地元紙とのコネクションは強いのですが…。東京のネットワークを持ったPRパーソンが地方に行くと、それだけでかなり活躍できるような気がしています。裏を返すと、地方在住のPRパーソンは積極的に「東京目線」の話題提供をしていく必要もあると思います。

PR会社ではなく、企業の広報の方と仲良くしたい派です

-企業の広報担当者と、PR会社やフリーランスのPRパーソンの違いはどんなところだと思いますか?PR会社で働く自分としては辛いところでもありますが、ときどきメディアの方から、やっぱり広報と親しくしたいなぁ・・・という雰囲気が伝わるときがあります 笑。

個人的にはPR会社から情報をもらうのは、あまりワクワクした経験がないですね。コミュニケーションの端々に”代理店臭”がして、どこかよそよそしい感じがあって。プレスリリースをもらって、追加取材の依頼をする際なども、PR会社が入っているとコミュニケーションが複雑になってしまいますし。できれば企業の広報担当から直接連絡をいただきたいと思っている派ですね。

-そう思っているメディアの方は多そうですね…。記事掲載のアプローチを受ける機会はどのくらいありますか?

プレスリリースの送付まで含めると、その種の依頼は比較的多いと思います。一日一件は何らかの掲載依頼が来ています。ただ、的外れなリリース送付も多いので、記事にするのはそのうち5%ほどですが…。

-これまであったアプローチのなかで印象に残っているエピソードがあれば教えてください。

印象的だったのは、とあるスタートアップの広報担当の方です。その方は、ぼくのブログを読んで下さっていたのか、「イケダハヤトさんには、きっとこんな感じで紹介していただけるのではないかと思います」と、ブログのタイトル案を出してくださったんですよね。残念ながら、そのタイトル案は採用しなかったのですが、そういったサジェストがあると記事を書きやすくて助かります。

-以前ブログで、これまでのメディアリレーションに加えて、ブロガーとの関係構築も重要になってくる。という記事を書かれていましたが、メディアリレーションとブロガーとの関係作りで、圧倒的に違うところはどこだと思いますか?個人的には、メディアの規模が違うだけで、アプローチの仕方に大きな差はないように感じています。
参考:PR業界の識者が語る、2022年のPRパーソンが持つべき10のスキル

ぼくも関係性の作り方は同様だと思います。ただ、ブロガーの方がコンテンツの自由度は高いですよね。ブロガーの場合は、大手新聞では決して載らないようなニッチ切り口、ユーモラスな切り口でもネタにしてくれることがあります。たとえば、新しいカップラーメンのPRを、お笑いネタが得意なブロガーに依頼するのなら、そのカップラーメンでアホみたいなこと(「アイス・バケツ・チャレンジを真似して『カップラーメン・バケツ・チャレンジ』をしてみた)とか)をしてもらうこともできます。ブランドイメージとの兼ね合いを見計らいながら、ブロガーにはギリギリまで攻めてもらうと面白いのでしょうね。

-ブロガーとの関係作りが上手いと感じる企業はありますか?
うまいなぁ、と思ったところでは、「暇な女子大生」をいち早く起用したサイボウズでしょうか。新興ブロガーにすぐにアプローチするフットワークはすばらしいと思います。

PRパーソン自身がメディアにならないと、食べていけない時代になる

-オウンドメディアやネイティブアドなど、メディアやテクノロジーの環境が大きく変化しているなか、PRパーソンの役割は今後どのように変化していくと思いますか?

ikeda_hayato2オウンドメディアの運営・編集・執筆が、広報・PR社の業務に入ってくるのは当然として、旧来的な「メディアリレーション」にも注力する必要があると思います。特に、ピンポイントで影響力を持つ個人ブロガー、個人のインフルエンサーは無数に存在しますから、今後は、そういった人々と、顔の見える関係性をいかに築いていくかを考える必要があるでしょう。

これからは、PRパーソンがメディアにならないと、食べていけない時代になると思います。会社の看板に隠れる”裏方”を卒業し、自分をさらけ出し、インフルエンサーたちと繋がっていくというのが定番の生存戦略になるのではないでしょうか。業務の中でもオウンドメディアに関わる機会は確実に増えていきますから、まずはご自身のブログを開設し、月間5万PV程度を目指してみるのをおすすめします。自分のメディアを持ったPRパーソンというのは、最強だと思いますよ。

-今回は、メールベースでの取材となりましたが、PRパーソンがこれからの時代を生き残るための貴重なヒントを頂くことができました。次回はぜひ高知で直接お話しをうかがいたいと思います!イケダさん、ありがとうございました!

LP

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