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マーケティングのプロ 異色の編集長が作るPRとマーケティングの新たな世界観/飯髙悠太 編集長

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高橋ちさ

高橋ちさ

神奈川県出身。ラジオ局お手伝い⇒広告代理店(横浜駅スタジオDJ)を経て、現在は都内PR会社でIT企業、コンサル会社など、BtoB企業の広報を全力でバックアップ中。セミナー勉強会、飲み会の企画立てるの大好き。何かあればご相談下さい。
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飯髙悠太氏 プロフィール
Webマーケティング事業部 部長/編集長。これまで広告代理店、制作会社、スタートアップを経験。複数のWebサービスやWebメディアの立ち上げに関わる。ferret立ち上げにあたり参画。

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https://ferret-plus.com/

ネットが普及して、SNSなどが進化したことで、企業トップや広報が、直接メディアに情報を発信できる機会が増えてきています。『広報・PR』に対して、メディアのキーパーソンは何を思っているのか?“いいところ”も、“悪いところも”もお聞きします。

『キーパーソンに聞く』第11回は、いまや月間150万PV、会員数27.8万人(2015/08/25時点)となったマーケティングポータルサイト「ferret」を引率する飯髙編集長の登場です。

Webマーケターと編集長の二足のわらじを履く

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-ferretに参画したのはいつ頃からですか?

飯髙編集長(以下、飯髙)- ferretを立ち上げたのは7年くらい前からで、当初はSEO対策や検索ワードツールなどツール系をメインで扱っていました。その後、メディアとしてマーケティングのノウハウを伝えたいという方向性になったタイミングで僕が入りました。2014年4月に入社して、9月半ばくらいに今のferretの形でリリースしたので、ちょうど1年くらい経ちます。

-これまでの経歴を簡単に教えてください。

飯髙- 一番最初は、リスティング広告の代理店にいました。そこで、営業として、Web広告、サイトやFaceebookページの製作、コンサルティングみたいなことをやっていました。ちょうど2010年頃からソーシャルメディアがめちゃくちゃ流行っていて、僕らがFacebookページを作る前と作った後では「いいね!」の数がどう変わるかとか、キャンペーンの企画を立てて活用したりしていました。

企業のFacebook活用はこれからより加速化すると考え、当時Facebookページアプリケーションを提供していた株式会社ハイベロシティに転職しました。今では当たり前になりましたが、アパレルショップや飲食店といった店舗を持っている企業のFacebookページのタブを使って地図を載せたり、
お問い合わせフォームを簡単につくれるアプリをフリーミアムで提供していました。

時代の流れもあり、僕が入社して10ヶ月くらいで8万アカウントにまで増やしたり、当時は新しいことを沢山試して、いろんなところに提供して実績を積んでいました。おそらく当時の日本のFacebookページが25万ページくらいだったんですが、その内約10万ページくらいには導入していただいていたと思います。(現在、同サービスは提供していません)

その後、立ち上げ2年未満の会社で、サービスの立ち上げを経て、ベーシックに入社ました。
共通して言えることは、全ての会社でオウンドメディアの立ち上げを経験しており、他会社のメディアの立ち上げも手伝っているので現在残っているメディアだけでも、たぶん10メディアくらいには関わりましたね。

街のパン屋さんや八百屋さんがWebを使った集客マーケティングをできるようにしたい

-ferretをどんなメディアにしていきたいと考えていますか?

飯髙- ferretのゴールは、極端すぎるかもしれませんが、街のパン屋さんや八百屋さんがWebを使った集客マーケティングをちゃんとわかっている状態をつくること。

そういった方がWebを活用しなければ無理な話しかもしれませんが、活用した時に我々が手助けしたいと思っています。完璧じゃなくても平均点くらいでもいいから出来るようになるのが我々のゴール、ミッションだと考えています。今までのWebマーケティングのイメージって、フワってしていて、体系立てて説明しているところってなかったと思うんです。

例えば、Webマーケターは集客は知っています、WebディレクターだとABテストは知っています。グーグルアナリティクスの使い方は知っていますという感じで、それぞれを切り売りしている。マーケティングの書籍を観てみても、それぞれアナリティクスだったり、リスティングだったり、切り離して説明しているものがほとんどです。意外と入り口から出口までをちゃんと体系立てて説明しているところってそんなにないんです。またはあっても、読んでみてふむふむとはなるけど実行に移せないものが多いなって印象です。

そこを僕たちが出来たらいいなと思ってやっています。この「出来たら」というのは、その人たちの持っている課題であったり、KPIが決まっていないことだったり、ゴールが明確じゃないところだったりを適切な記事や事例を通じて提示してあげられたらなと思っています。もちろん、記事だけでは無理なので、今後他のアプローチ方法も行っていきます。

「Webマーケティングの大衆化」といってしますと大きな話ですけど、Webマーケティングの底上げの一助になればと考えています。

課題を持った人が解決できる答えを見けられるようにする

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飯髙- コンテンツでいうと、世の中的に、いまはソーシャルメディアが最初の入り口になっていることが多くて、共感の時代と言われています。結構他人事と感じる記事も多いんです。

たとえば、ある会社の社長や経営者が、こんなことで悩んで、こんな形で解決させましたとかって記事があったとして、シェアする人たちは共感したとか言っていますけど、やっぱり自分事として考えきれていないと思うんです。

人間って明確な課題があるときや、何か具体的に分からないことがあるときって、ソーシャルじゃなくて、やっぱり検索で探して答えを見つける方が人の話ではなく、自分事になっていると思う。もちろんソーシャルメディアをきっかけに、こんなことあったなとか、共感することもあるので一概には言えないですが。

ferretは、課題を持った人が解決できる答えを見けられるようにできたらいいなというのを一番に考えています。Webマーケティングに関することでわからないことがあった際に、検索してferretに出会い、そこで解決してくれたら最高ですね。体系立てたコンテンツだけでなく、結果どうだったかといった事例記事も多く提供していくつもりです。

-マーケターから一転して、いまはメディアの編集長としても活躍されていますが、PRパーソンに対して感じることってありますか?

飯髙- いまPRパーソンから記事書いてほしいと依頼を受けることが増えています。例えばferretに記事を書いてほしい、サービスを取り上げてほしいというオファーをいただくんですが、やっぱりそれだけでは取りあげようというところまで中々動けないのが現状です。

例えば、PRパーソンの方であれば、その方の視点でferretをどういう風に観てくれているのかを踏まえて自分たちのサービスをプレスするとなった時に、ferretの読者に対してどうしてリーチしたいのか、その気持ちが伝わるようにしてもらえると気持ちが動くきっかけになります。

極端な話、構成案や企画を持ってきてくれるPRパーソンも中にはいらっしゃって、そういった問い合わせには反応してしまいますね。その構成案や企画の良し悪しではなくて、この人はちゃんと考えて持ってきてくれているなと本気が伝わるからです。  
  
いまは、プレスリリースをそのまま配信するPR会社やリリースを掲載するだけの場所ってたくさんあるじゃないですか。でも、そういうのって結局は向こう側の話であって、僕たちメディア側まで気持ちが伝わらないんです。オンラインでのやり取りが当たり前にはなってきていますけど、結局最後は「人」だと僕は思っているので、リリース配信してメディアにたまたま掲載されるのってPRパーソンの方にとって「掲載された感」ってないと思うし。

逆に僕らがリリースを出す時に意識しているのは、メディアの方一人ひとりにこれをリリースしました。こういう風に取り上げてもらいたいですと個別に連絡させていただいています。

PRパーソンとして思うこと

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飯髙- ferretがリニューアルしたときもTHE BRIDGEに、自分からこういう風に取り上げてもらえないですかと、話をさせてもらって取材につながりました。なので、自分がPRパーソンとして動くときは、必ずメディアに対しても具体的なアプローチをするようにしています。それに、もし自分だったらそのほうが反応しやすいですからね。

参考記事:
「ウェブマーケティングの大衆化」を掲げ、ベーシックがマーケティング総合サイト Ferret(フェレット) をオープン/THE BRIDGE
http://thebridge.jp/2014/09/basic-start-ferret-for-the-masses

-逆にNGなPRパーソンはどんなイメージですか?

飯髙- 取材してほしいという話を持ってきてくれたわりに、修正依頼など構成が多い場合は困りますね。それでは、何のためにうちの編集部が取材したのか分からなくなってしまいますし、広告のように赤字だらけにされてしまうと編集記事の意味がないなと感じます。

どんなPRパーソンと一緒に仕事がしたいかと考えたときに、やっぱりトレンドを知っている人がいいですね。

それと、情報を発信するときって、意外と背伸びしている場合があるので、仮説を立ててその先に何が必要か考えられる人だと信頼感が湧きます。逆に単純にPV取れればいいとか、目先のことに捕らわれすぎている人は一緒に働くのは。。。ちょっと遠慮したいです。例えばワンピースを売っているお店があるとして、商品であるワンピースをバズらせることも必要かもしれないですが、

ワンピースのこの形を流行らせたいと思った時に、どうゆう人達がどういう時にこのワンピースを必要とするか〜といったストーリーがちゃんと描けている人。他人事ではなく自分事と考えて、この人たちの課題はここで、こうしたらいいんじゃないかと愛情をもってちゃんと見てあげられる人が本当のPRパーソンだと思います。

-最後に若手PRパーソンに一言お願いします。

飯髙- 20代は経験もあってそれを再現できる貴重な時です。僕もそうでしたが、上司や先輩のお陰で、いろんなことにチャレンジさせてもらって、失敗もたくさん経験させてもらいました。

中間世代の僕らが言えるのは、自分が新しいことに乗っかって、年上の人の懐に入って挑戦することが大切だということです。新しい経験を積むというのは、不安や失敗がつきものですが、若いうちにやらせてもらえる事はこれからの自分を作る大事な肥やしになります。ぜひ臆せず挑戦を続けて、新しい時代のPRパーソンを目指してください。

(撮影:福田典代)

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