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みんなの企画会議室「Blabo」の事業内容がPR発想すぎてめちゃくちゃ共感できる

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doberman

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PR会社に勤める現役バリバリのPRパーソン。クライアントのため、メディアのため、日々現場を駆け回っている。時々熱く吠えることもある。
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PRパーソンであるみんなは、「共創」という言葉をよく耳にすることだろう。企業が自社だけでなく生活者と共にマーケティング活動を行う「共創マーケティング」は、もはや単なるブームではなく、マーケティングやコミュニケーション領域に携わるものなら無視できない概念だ。

勝手ながら、筆者はこの「共創」とPR・広報はとても相性が良いと思っている。だってPRも生活者やステークホルダーのみんなが知りたがっていることや求めている情報が何かを考えてアウトプットしていくのが仕事だからね。

そこで、今一番イケてる共創プラットフォーム「Blabo」の代表取締役社長 坂田直樹さんにインタビューしてきたぞ!頑張っているベンチャー・スタートアップ企業を勝手に全力で応援させていただいているPR Tableも大注目の企業である。

「はぁ?PRパーソンの仕事はメディアでパブリシティを獲得することが仕事でしょ?」「私はそんな仕事をしているつもりはございませぇーん!」とか言ってるボケナスはこの記事読んで、自分自身が持っている能力やポテンシャルに気づいてガクブル震え上がりやがれ!!

坂田直樹さん プロフィール
株式会社Blabo代表取締役CEO、共創プランナー。外資系消費材メーカーのマーケティング部門にてブランド戦略立案、新商品開発に従事。その後、シャンプーからウェブサービスのプロデュースへ転身。

株式会社エニグモにて新規事業立ち上げ、株式会社ビオピオ取締役としてgreenz.jp、Blabo!の事業運営。2011年9月に株式会社Blaboを創業。生活者のアイデアを取り入れ商品開発をおこなう日本最大級の共創サービスBlabo!を運営。

Blabo!では1万人を超える生活者がプランナーとして活躍しており、三井不動産、ロッテ、アサヒビールなど大手企業や鳥取県、三重県桑名市をはじめとする地方自治体も採用している。
電通主催「日本のコ・クリエーション アワード2014」審査員など日本に共創を広めるための活動も精力的に行っている。

※参考記事:http://toyokeizai.net/articles/-/57646 
(東洋経済オンラインでの坂田さん執筆の連載記事)

作り方はわかる。だけど何を作れば良いかわからない!?

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-Blabo!をはじめたきっかけって何だったんですか?

もともと、外資系消費材メーカーでマーケティングや新商品開発を担当していたのですが、社内のマーケター5人くらい集まって、頑張ってアイデアを捻り出して新商品を作ろうと思っても、ユーザーが誰で、その人が何を欲しいのか、というのを知らないと良いアイデアが出てこないことに気づきました。作り方はわかっているけど、何を作ればいいかわからない。でも半年後には作らなきゃいけない。そこにジレンマを感じていたんです。

ユーザーが欲しいって思っていないものを作っても、仮に社内の人たちは上手く騙せてもユーザーは騙せない。だから売れないんです。そんなことをやっているうちに、商品開発って本当はすごく面白い仕事のはずなのに、面白くなくなってしまったんです。周りに話をしてみると、同じような悩みを会社の同僚や他の会社のマーケターも抱いていることがわかりました。

そこで、社内に生活者を「パートナー」として迎え入れ、商品開発チームに加わってもらえばいいんじゃないか、と思いついたんです。生活者をパートナーに、そして一緒に商品を作る。「誰が、何を、欲しがっているか」がわかるから、商品作りに一気にドライブがかかるし、もっと楽しくなる。Blabo!は、企業のマーケティングチームが、そんなソリューションを提供しています。

-「何を作ったらいいかわからない」というのは意外でした。僕を含む多くのPRパーソンは、出来上がった商品・サービスをいかに社会と繋げて魅力を伝えられるかが仕事なので、商品開発の人たちがそんな悩みを持っていること自体知らなかったです。

「ユーザーにこんな課題があるから」「こんなものを欲しがっているから」ではなくて、「企業にこんな資産・開発能力があるから」みたいな“企業の都合”で商品作りが決められて、ユーザーが置いてきぼりになってしまうこともあるんですよね。

-そこに改善の余地があると思われたんですね。商品開発に従事していた人じゃなきゃ気づけない発想だと思います。では、Blabo!がそんな課題を解決してあげた事例などについて教えてください。

「鍋用として販売されていたスライス餅」のリデザインを行った事例が、一番わかりやすいと思います。

鳥取県のお餅で、スライスされたお餅を作る技術があるのに、お餅だから「みんな鍋で食べたいだろう」と決めつけてしまっていたから売れていなかった。まさに「素材はあるけど企画がない商品」だったんです。そこで、生活者のアイデアを集めて商品のリデザインを行いました。

「鍋用として販売されていたスライス餅を日常的に食べてもらえるためにはどうしたらいいか」という質問を生活者に聞いたところ、「朝のスープ餅。朝ご飯にスープだけだとお腹が空いちゃうけど、スライス餅を一枚乗せるだけで腹持ちよくなる」「アイスを包んで雪見だいふくとして食べたい」など、一般生活者だからこそのアイデアがたくさん集まったんです。『毎日が、もちようび』というネーミングも、Blabo!上で生活者から応募されたものなんですよ。

それをBlabo!上で、誰でもアイデアを見れるようにオープンで行っていたので、Oisixさんが注目をしてくれて、取り扱ってくれるようになりました。その結果、なんと1ヶ月に400個近くしか売れていなかった商品が2000個売れるようになって、売り上げが5倍に膨れあがったんです。

※事例の詳細はこちらを参照:http://bla.bo/stories/tottori-omochi

-生活者のアイデアを取り入れて企業が形にした。その結果売り上げが伸びた。PRでも有効なストーリーですね。

はい。実際にめざましテレビやクーリエジャポン、また全国新聞・地方新聞など多数のメディアでこの取組が紹介されました。Blabo!は「みんながどんなストーリーなら欲しくなるか」を作っていて、極論、モノを作っているわけではないんです。モノではなく、コトのデザインをして生活者を動かす、というのはPRと一緒ですよね。

共創は、“プロモーションのためのアンケート”ではない! !

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-広告代理店やソーシャルメディアの支援会社も、「共創マーケティング」に注目して共創サービスを始めています。Blabo!は、その中でも頭一つ抜けている印象を受けますが、他社のサービスと何が違うと思いますか?

他の会社さんのものは、ユーザーを活用したプロモーションサービスが多い気がします。

Blabo!は本当に生活者発想から商品開発をして、実現しています。生活者中心の商品開発、サービス開発をおこなうためにシステムが設計され、メーカーのマーケティング部門出身の共創プランナーが実現までサポートしているという点も違いとして挙げられます。だから4年間で1万人を超えるユーザーがついてきて共感してもらえるし、ロッテ、三井不動産レジデンシャルなど大手企業にも認められてきました。そこが違いだと思います。

-ユーザーから出てくるアイデアの数もサービスのポイントですよね。たくさんのアイデアを出してもらうために、どのような工夫をしているのですか?

Blabo!ではまず最初に、1個のアイデアを作るのではなく、300個のアイデアができる、一個の「問い」を納品しています。20世紀は一人の天才がアイデアのクリエイティブをしていましたが、21世紀は「問い」のクリエイティブだと思っています。

-「問い」のクリエイティブをする際に、気をつけていることは?

企業の論理で質問しようとすると質問が具体的になりすぎて、アイデアが出る余白がなくなってしまう。すると面白いアイデアを引き出せません。ユーザーの立場に立って、いかに余白がある「問い」に変換できるかを常に考えています。

共創とPRは相性が良いと勝手に思っているだけど…

-これまでお話を聞いて改めて、共創とPRってすごい相性が良いなと思いました。PRパーソンの活躍の場を広げるためにも、生活者の声を聞くことができるBlabo!は活用できるシステムなんじゃないかなと。坂田さんはPRパーソンについてどんなイメージがありますか?

PRパーソンにはとても可能性を感じています。なぜなら僕は、PRパーソンの仕事は「企業や商品・サービスの良いところ」と「世の中のニーズをつなげること」だと思っているからです。PRパーソンは生活者や世の中の動きが何かを考え続け、かつ企業・クライアントの良いところを発見するための「聞く力」がある。それって実はすごいことだと思うんです。PRパーソンとは是非一緒に仕事をできたらいいな、と思っています。

-たしかに!自分たちの中では実務上必要なことなので、なかなか改めて振り返ることはないのですが、クライアントだけでなくオピニオンや有識者に対して質問を考えることも多いし、他の職種よりも「聞く力」が確実に備わっていると思います。是非一緒に仕事できたらいいですね!本日はありがとうございました!

こちらこそ、ありがとうございました!

まとめ

坂田さんから話を聞いて、改めて思ったのが、PRパーソンは自分の領域を勝手に狭めていないか、ということである。何もパブリシティを獲得することがだけが我々の仕事ではない。PRパーソンはもっと活躍の場を広げられるのではないか、と。

ただ、「メディアへの電話プロモートが嫌で嫌で仕方がない若手ども」に誤解を与えないように言っておくと、パブリシティ活動ができないPRパーソンに、そんなことすら言う資格ないからな!パブリシティ活動はPRの仕事のもっともベーシックな部分であり、必要なスキルだぞ!

それでも自分が持っているスキルが何なのか、自分が持っている能力は何なのか、もっと活かせる分野があるのではないか、一度真剣に考えてみてほしい。

LP

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