posted by

時短&未経験で広報へ転身!営業経験を強みに活躍するママ広報エン・ジャパン森本愛さんにインタビューしました

%e2%98%85img_0600
The following two tabs change content below.
志賀祥子

志賀祥子

PR Table Labo所長/PRコンサルタント。大手金融機関を経て、大手上場企業にて社長秘書と広報を兼任。2011年ベンチャー企業へ入社、新規顧客の開拓からPR企画に携わる。その後、スタートアップから上場ベンチャー企業の広報部門の立ち上げや広報コンサルティング業務を担当。2016年8月よりPR Tableへ参画し、個人の活動としてPRとしてスタートアップ企業を中心に広報コンサルティングにも携わる。
Pocket

ここ数年で「広報」という職種が注目され、人気職種になっていますが、どうやったら広報になれるのか?未経験でもなれるの?転職するにはどんなスキルがいるの?などの相談を受けることがあります。また、広報というキャリアの先にはどんなキャリアの選択肢があるのでしょうか。

PR Table Laboでは、今年からPR経験者がさまざまなPRパーソンへインタビューしていきます。
最近では企業側でも「広報を採用したいけど、どんな人を採用すれば良いのかわからない」という声もあります。実は、社内で会社のことを熟知しているメンバーが広報に転身するケースも少なくありません。

今回は、エン・ジャパンへ新卒で入社し、企業の新卒採用支援支援を8年間担当。その間に産休育休も経験され9年目にして、一児の母でありながら広報に転身された森本愛さんにお話を伺いました。

◼︎森本愛さんプロフィール
1984年生まれ。企業の新卒採用支援を8年間行ない、2014年に広報へ異動。未経験1人広報として奮闘する。メディア露出を大幅に増やし、2015年に広報チームとして全社MVPを獲得。現在は「エンゲージ」「エンカレッジ」を中心としたサービスPR、グループ会社、採用広報、オウンドメディア「en soku!」や「WOMenらぼブログ」の編集・執筆を担当する。

%e2%98%85img_0600

広報配属後の最初のミッションはインバウンド施策

森本さんは、ママであり、広報としてもバリバリご活躍されていて、本当に尊敬してるのですが、そもそも広報になったのは、どんなきっかけだったのですか?
2006年に新卒で入社してから、8年間学生向けの就活サイトの法人営業をしていたんです。2012年に産休をとり、2013年に同じく営業の時短勤務で復帰しました。広報の前任者が産休を取ることになり、2014年の3月から広報へ異動し、引き継ぎを受けました。

広報という仕事には、昔から興味があったのですか?
仕事のイメージはなかったものの、根がミーハーなので、多少の興味はありました。

実は異動が決まる前に、広報の社内公募があったんです。でも、すでに時短勤務で広報も未経験だし、無理だろうと応募しなかったんですね。ただ部署異動の申請は、産休前からずっと出していました。入社してからずっと同じ部門で同じ商材を扱っていたので、自分自身のキャリアが狭まってしまう不安があったんです。異動希望先として、複数選択する中に広報もなんとなくチェックを入れていました。それを知った今の上司から声をかけられて、広報へ異動しました。

広報に異動した当初は、どんなミッションでしたか?
まず最初に上長に言われたことは、「競合他社がメディアに出た時に、自社の名前が出てないことがないように徹底しよう」ということでした。当社は採用支援がメイン事業なので、よく就活や転職など採用にまつわる取材依頼を受けることがあるんです。ただ、自社にもし取材依頼が来なかったら、何が原因なのか考えようと。

そこで、取材依頼を増加させる施策として、調査リリースをこれまで以上に出そうということになりました。私たちは求人サイトを複数運営していて、それぞれが多くのユーザーを抱えているので、アンケートを実施する基盤を持っていることが強みです。現在でも、調査リリースは月8本ペースで出しています。

月8本!すごすぎます。企画出しから調査まで担当するのでしょうか?
調査の企画や実施は別部署です。この体制があるからこそ、本数がこなせていると思います。広報が結果の構成や年代別・男女別の傾向を集計し直して、リリースを作成・配信しています。広報で調査自体の企画や実施をすることもあります。

社内の広報認知の低さを体感

異動されて、ご自身で感じた広報の課題はありましたか?
まず感じたのは、社内の広報認知の低さでした。実際、私が広報に異動になった時も、同僚に「広報って何するの?」ってよく聞かれたんです。しかも自分自身もよくわかってませんでした。なので、営業が主体の当社では、広報を理解してもらわないと、忙しい営業メンバーから協力を得るのは厳しいと思ったんです。

なるほど!異動になった時の、同僚からの声ってリアルですよね。社内理解を深めるためには、どんなことをされましたか?
私は新卒からずっと同じ部署にいたので、他の部署がどんなことをしているのかを知ることから始めました。まずは、社内を知るために当時800名近くいた全社員の日報に目を通しました。気になるネタがあれば、実際に席まで話しかけに行ったり。

800人の日報に目を通すってすごいですね!時短勤務のなか、いつ日報を見る時間を見つけているのでしょうか?
今は、前任の広報が育休から復帰して、サービス別に担当しているので、自分の担当サービスを扱う部署のメンバーの日報を朝の通勤時間にチェックしています。それでも数百名はいます(笑)

気になるネタがあれば、その人の席まで聞きに行き、顔を合わせて話すことを心がけています。そうすることで広報担当の存在を知ってもらうと同時に、ヒアリングが出来るんです。数回話して顔なじみになって来たメンバーとは、内線だけでもヒアリングができるようにもなって来ました。

日報で社内のことを知る。とても大事ですよね!広報のことを社内に知ってもらうという点ではどんなことをされましたか?
社内へ広報理解を深めるために、広報メルマガを毎朝配信しはじめました。実は営業時代、担当していた企業へ定期的にメールを送っていました。顧客との関係性を深めるため、自分の近況や採用市場・学生の実態を届けるような内容で。そこで、自社の社員を顧客に見立てて、同じようにメールを送ったんです。広報の業務内容、会社が外からどんな風に見られているのか、そして広報担当自身のことも知ってもらうために、今も日々継続しています。

未経験広報として、社内からの転身でよかったと思うことやメリットはありますか
元々は、営業として「会社」や「サービス」を紹介し売り込んでいたので、会社の理念やサービスの根底にある想いを自分でしっかり語れるのは良かったと思います。

また社内に同期が散らばっているので、各部署のトップの性格やタイプなど含めて部署のことを聞いていましたね。もちろん同期でなくても各部署に知り合いが数人ずつはいたので、その人に「サービスの独自性」「ユーザーからの評価」「部署内で影響力のある人」「この領域が得意な人」を聞いてキャッチアップしていました。

%e2%98%85img_0564

営業経験をフルに活かした広報活動

現在、4歳の娘さんがいる森本さん。時短勤務のなか、会社として広報強化のタイミングで異動されて大変だったことはありますか?
広報担当になって、意識したことのひとつが、メディアへ会う回数を増やそうということでした。ただ既存のメディアリストに担当変更のご挨拶に行くだけでは、取材に繋がりません。

また時短のため、夜の時間帯に行われるメディアの方との交流会や勉強会は、なかなか参加できない。昼の交流会はそもそも少ない。そこで、営業経験をフルに活かして、自分でイチからメディアへテレアポし開拓していきました。

現在は、当社の広報チームは3人体制になりました。全員が営業出身で、私を含め2人が時短勤務なんです。記事を見て、記事を書いている記者さんや媒体の編集部へ直接電話をし、アポイントをとることも日々あります。

そのため、自社でも取り上げてもらえそうな記事を書いてる記者さんや媒体の編集部へ直接電話をしてアポを取り、自社を売り込むことをしています。これは毎月、新規のメディア開拓の目標を置いて、継続して行なっていることです。

時短勤務ならではの大変さを、持ち前の営業経験で打破されているんですね。素晴らしいです。またお子さんを育てながら、こんなにも活躍されている森本さんの時間の使い方について、同じ女性として、とても気になります!
娘が成長してきたので、今はだいぶ楽にはなってます。ただ、どうしても平日に夕食を作る時間がないので、週末に常備菜を作りおきして、平日はすぐにご飯が食べれるようにしています。子どもが出来る前よりも今の方が時間を有意義に使えてると思います。

森本さんのとある一日
6:00 起床
7:30 通勤電車で社員の日報をチェック
8:20 出社
-メールや媒体チェック
-取材対応
-ランチや日中の時間で社員とのコミュニケーションや記者への売り込み
17:00 帰社
18:00 保育園へお迎え
18:30 帰宅
19:30 夕食
22:00 娘の就寝後、自分の時間。少し残っている仕事を片付けることも
23:00 就寝

今後はどんなキャリアを考えていますか?
もっと社員を巻き込んでいきたいです。現在は社員が1000名近くいるので、まだまだ知らない社員が多く、「広報って?」や「IR担当の森本さん」と言われることもあります。採用広報はHRと連携をとってやっていかないといけないですし、ひとつひとつ社員としっかり連携していきたいです。

営業経験を強みに、時短勤務でも未経験から広報として活躍されている森本さん。女性としてキャリアの幅が広がる勇気をもらえますね。時短という限られた時間のなかでも最大限の成果を出しているからこそ、役員や社員を巻き込んで広報活動をしてらっしゃる姿は、まさに広報の鏡。ありがとうございました!

Pocket